04FEATURE
GREEN BLUE×JOURNAL STANDARD
Photograph_ KAZUMASA TAKEUCHI


巷では、スカジャンがじわじわと流行していますが、他と一線を画するならば、
古着をベースに刺繍を施した〈GREENBLUE〉のアイテムがおすすめです。
ここでは、職人技が光る刺繍について深堀していきます。
着物などの和装にも施されているように、日本の刺繍の歴史は古く、その技術は世界屈指のレベルと言われています。そんな日本が世界に誇る刺繍アイテムは、今季押さえておくべきアイテムのひとつです。中でも注目のブランドは、JOURNAL STANDARDのみで展開する刺繍とヴィンテージをベースにした〈GREENBLUE〉。2016年SSにJOURNAL STANDARDと原宿の老舗ヴィンテージショップ「Losthills」がタッグを組み、スタートさせたブランドです。そんなブランドの立役者でもある「Losthills」の権守健一さんに、こだわりの刺繍について伺いました。「刺繍を語る上で欠かせないのが、群馬県桐生市。ここは縫製産業が盛んな地域で、スーベニアジャケット、いわゆるスカジャンの刺繍を手掛けている職人の街です。〈GREENBLUE〉のアイテムに施されている刺繍もスカジャンと同じ『横振り刺繍』という技法で刺繍されています」。『横振り刺繍』とは、針が左右に動きながら縫うことができるミシンを使用して、生地に直接絵柄を描いていく技法のこと。権守さんによると、この『横振り刺繍』は日本独自のもので、桐生にはフリーハンドで絵柄をつくり出せる職人がいるとか。「ブルゾンの顔虎や、ベトナムの絵柄は、桐生市の職人がかつて描いた膨大なアーカイブからセレクトしました」(権守さん)。今期のモチーフは、顔虎やベトナムの地図などがラインナップ。やや不細工な虎の表情や糸の配色がベースとなる古着のヴィンテージ感と相まって、他にはない良い塩梅の仕上がりとなっています。刺繍アイテム初心者もまずは、手に取って触れて、着て、日本を代表する技を堪能してみてはいかがでしょうか。
EMBROIDERY ITEMS

- 権守健一
- 神宮前にある老舗ヴィンテージショップ「LOSTHILLS」にて企画生産営業を担当。またオリジナルライン「BROWN’S BEACH JACKET」など数多くのディレクションも手掛けている。無類のヴィンテージ好きとしても知られている。
ABOUT JSJ

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JSJ(=JOURNAL STANDARD JOURNAL)はジャーナルスタンダードが2016年秋冬に発行するタブロイドです。店頭とWEBで毎月1回配布いたします。